お料理の時間です。


準備は出来た?さあ、始めるよ。
今日は誰が主役なのかな?今日のメニューは……フライだ!
「エビさん、イカさん、豚肉さん、集合!」
いつもお料理を指揮するエプロンさんが、大きな声で号令をかけます。
「今日は3種類のフライを作るよ。じゃあまず、イカさんとエビさんはきれいに体を洗うこと!」
エビさんとイカさんは水道のシャワーで丁寧に服を脱ぐと、水遊びを始めました。
「それじゃあその間に、豚肉さんは小麦粉さんとパン粉さんを起こしてきて。…おうい、卵さん!そろそろ出番だよ、用意して」
「小麦粉さん、起きて起きて!まったくいつもねぼすけなんだから」
豚肉さんは小麦粉さんの住んでいる戸棚を開けて声だけかけると、ため息を吐いてパン粉さんを起こしに行きました。その間、水遊びをしていたエビさんとイカさんは、ボウルをプール代わりにして泳ぎだしました。エプロンさんは少し怒った声で言います。
「エビさんもイカさんも、そんなに水につかったら風邪ひいちゃうよ!はやく上がって」
「はあい、ごめんよ」
エビさんとイカさんは名残惜しそうに水から出ると、用意されていたふわふわのタオルにくるまりました。
「わっ、ふかふか!気持ち良い〜」
一方、卵さんはさっとく固いカラを脱ぎ捨てると、小さなボウルの中をきれいな黄色一色になるまでぐるぐる走り回ります。起きてきたパン粉さんは、まだ戸棚の奥で眠っている小麦粉さんをかついで引っ張り出しました。
「う〜、まだ眠いんだよ、寝かせて〜」
「何を言ってんだ。おまえが一番よく寝てただろう」
そう言ってパン粉さんは、自分用に用意されたトレイに袋の中身をパラパラとこぼし始めました。眠たそうに目をこすっていた小麦粉さんも、エプロンさんの表情を見てしぶしぶパン粉さんの真似をしました。
「さて、じゃあ次の作業、開始!」
合図で、みんなすぐに動きはじめました。エビさんとイカさんは小麦粉さんのトレイに乗ると、全身が粉で真っ白になるまでパタパタと飛び跳ねました。順番待ちの豚肉さんは、その間に塩コショウの飾りつけ。エビさんとイカさんが次の卵さんの池に飛び込んでから、小麦粉さんのトレイで同じように飛び跳ねます。
「さてと、手が空いた俺たちは油でもわかすかね。いい油加減にしておかないと」
「はいよ、ダンナ」
パン粉さんと小麦粉さん油を深いナベに注ぐと、すぐに火を点けました。
「よし、次はパン粉さんのトレイにダイブ!」
エビさんに続いてイカさんもフワフワのパン粉に包まれて、気持ち良さそうです。
「たっくさん着ないとね、いい衣にならないもの」
イカさんが楽しそうに言いました。その作業が豚肉さんまですべて終わるころ、油を温めていたパン粉さんと小麦粉さんが元気に声をあげました。
「こっちも準備OK!いつでも良いよ」
エプロンさんは2つに分かれていた作業が2つとも落ちついたのを確かめると、にっこり笑ってうなずきました。
「それでは、仕上げ!」
たっぷり衣を着たエビさん、イカさん、豚肉さんがみんなで油の中に飛び込みます。
「うわぁ〜!油加減、最高!」
「へへん、どんなもんだい」
エビさんが嬉しそうに言うと、小麦粉さんは得意気に胸を張りました。
「うん、丁度良い。しばらくゆっくりさせてもらうね!」
豚肉さんは目を閉じてゆったりと体を伸ばして言いました。

さて、ふかふかに着た衣の色がきれいなきつね色になったころ、すかさずにエプロンさんが両手を大きく挙げました。
「ほれ、おまえたちの今日のステージさ」
みんなはわくわくしながらそれぞれお皿にのると、ゆっくり座りました。お料理の完成です!
「みんな、お疲れさまでした!」
エプロンさんが笑うと、近くで見ていた冷蔵庫さんがカメラをかまえて言いました。
「さあみんな、記念に1枚!」
みんな最高の笑顔でカメラを見ます。

「ハイ、チーズ!」







あとがき
毎週1時間で何かを書くという授業で書いた課題。
お料理とは縁がないので(笑)とても困りました。
読み返したらなんか…ぐだぐだしすぎで逆に笑えました。


2007.05.19








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