地極(ちきょく)


歩いた。歩きに歩いた。歩き続けた。

いや、歩いていないのかもしれない。でも、歩いたのだ。

間違いなく、そこは地の果て。この星の果て。

誰にも見つけることができないはずのその場所を、ついに僕は見つけたのだ。

それは広く、荒んだ土地で、枯渇した植物がカサカサと音を立てていた。

昔は豊かな土地だったのだろう。青々とした草木が揺れ、こんこんと湧く泉があり、風が光っていたのだろう。

しかし今は、ただの荒野でしかない。それでも地の果てなのだ。とにかく、僕はそこにいた。

そこには、時間がなかった。一歩足を踏み出すひとときも、息を吸い込む一瞬も、時間の枠には捕われない。

そこには、生命が感じられない。絶命していった生き物たちのうめき声が聞こえることもない。

そこは、無だった。

僕はそこにいた。

何故だろう、思い出せない。でもきっと、必然なのだ。

誰もが皆、この地の果てを見る。遅かれ早かれ、そこを訪れることは運命づけられていた。

僕はここで、渇いた生活をしていくのだ。







あとがき
なんかよく判らないですが、授業中に電子辞書ランダムびきした中で面白そうなのをピックアップ。
当然のごとく授業中です。寝るよりマシかと思ったのですが、寝た方がマシだという出来。
地の果ては何で枯渇してるんだろう…?


作成日不明・ひきつぎ文








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